
韓国の女性たちが結婚相手との出会いを難しくしてきた要因の一つは、もしかすると「シンデレラ神話」なのかもしれない。
ドラマでは、こんな物語が何度も描かれる。
貧しい家庭で育った平凡な女性が、ある日突然、王子様のような男性と出会う。
二人はさまざまな困難を乗り越え、最後には結婚する。
しかし、物語は決まって結婚式で終わる。
その先の人生は描かれない。
王子様と結婚したシンデレラは、その後どのような人生を送ったのだろうか。
少し想像してみたい。
貧しい家庭で育った、美しい女性がいる。
ある日、ドラマのように財閥の御曹司と出会う。
男性は、彼女の純粋さや飾らない魅力に惹かれる。
女性は、それまでとはまったく違う世界へ足を踏み入れる。
最初の一、二か月は幸せだった。
しかし、時間が経つにつれ、王子様の目には別の現実が見え始める。
何よりも、会話がかみ合わない。
育ってきた環境があまりにも違う。
家庭環境も違う。
交友関係も違う。
価値観も違う。
日常の会話さえ、少しずつ噛み合わなくなっていく。
王子様には、経営や仕事、人間関係など、考えなければならないことが数多くある。
相談したいこともある。
悩みを共有したいこともある。
しかし、シンデレラはその話を十分に理解することができない。
やがて王子様は、少しずつ物足りなさを感じ始める。
一方のシンデレラも、不安になっていく。
愛情が少しずつ離れていくように感じる。
王子様は外で過ごす時間が増え、
シンデレラは買い物や贅沢で心の寂しさを埋めようとする。
ある日、両家の家族が顔を合わせた。
王子様の家族と親族。
そしてシンデレラの両親。
笑顔は浮かべているものの、会話は弾まない。
どこかぎこちない空気が流れる。
そのとき王子様は気づく。
「外見だけで結婚相手を選ぶべきではなかった。」
シンデレラもまた気づく。
「この世界は、本当は私の居場所ではなかった。」
その頃には、二人の会話はほとんどなくなっていた。
寝室も自然と別々になっていた。
結婚したときは、世間を騒がせる話題となった。
そして数年後、離婚したときもまた、大きなニュースになった。
王子様は多額の慰謝料を支払い、離婚する。
その後、自分と同じような環境で育った女性と再婚した。
シンデレラの手元には、多額のお金が残った。
しかし、彼女はこれまで自分で大きなお金を稼いだことも、管理したこともなかった。
そこへ、お金目当ての人たちが集まってくる。
詐欺。
酒。
ぜいたく。
快楽。
そして、間違った人間関係。
やがて、美しさも失い、お金も失った。
さらに時が流れ、
シンデレラは介護施設で、静かに人生の幕を閉じた。
もちろん、これは童話の続きを想像した一つの物語にすぎない。
しかし、伝えたいことは一つだ。
童話は結婚式で終わる。
けれど、本当の人生は結婚式の翌日から始まる。

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