
自身で薬局を経営する30代半ばの女性。
優しく穏やかな性格で印象も良く、薬剤師という専門職。
周囲からの紹介も多かったはずだが、意外にも恋愛経験は少なかった。
理想の相手は、同じ専門職でなくても、安定した職場に勤めていれば大企業や公企業、公務員でも構わないという堅実な考えの持ち主だった。
そのためお見合いは順調に進んだ。
大企業勤務の男性、医師や弁護士、同業の薬剤師など、条件の良い男性との出会いが続き、初回のお見合い後はほぼ毎回アフターも成立。2~3回以上会うケースも少なくなかった。
しかし不思議なことに、3~4回以上会った後、真剣交際に進むケースは一つもなかった。
ある日、彼女は突然こう切り出した。
「当分、紹介は受けたくありません」
理由を尋ねると、
「結婚相談所が合わない気がします。紹介される男性が、どうも軽いんです。本当に結婚を真剣に考えている男性を紹介してほしい」
結婚の意思がなければ、時間も費用もかかる結婚相談所に入会する人はほとんどいない。
結婚への温度感には個人差があることを伝え、少し視点を変えて相手を見てみてはどうかと話した。
しばらくして、会計士の男性が新たに入会した。
条件や価値観が合いそうだったため、二人を紹介することにした。
初対面の印象はお互いに良好で、「今回はうまくいきそうだ」と期待していたが、しばらくすると女性の反応が冷たくなった。
「連絡は取っていますが、どうも合わない気がします」
理由を聞くと、
「この人も軽い気持ちで恋愛しようとしているように感じます」
実直で真面目な男性だったため少し意外に思い、詳しく話を聞くと、数回目のデートの帰り、車内で軽いスキンシップを取ろうとしたという。
女性はそれを「自分を軽く見ている」と受け取ってしまったのだ。
一方、男性に話を聞くと、彼も深く傷ついていた。
「お互い好意があると思って、少し距離を縮めようとしただけでした。あれほど不快そうにされて、自分が大きな間違いを犯したように感じました」
そこで双方に丁寧に説明をした。
男性には、
「彼女は最近の女性にしてはとても純粋な方です。好意があるからこそ、ゆっくり距離を縮める方が合うと思います」
女性には、
「彼は真面目で考え深い方です。軽率な行動ではなく、好意があったからこそ近づいたのです。交際の中で自然に起こることでもあります」
お互いの価値観の違いを理解し合った二人は、改めて真剣な交際をスタート。
そして1年後、結婚の報告を届けてくれた。
結婚相談所カップルドットネット カップルマネージャー ペク・スヘ
