
仲人の仕事をしていると、ときに不思議なご縁に出会うことがあります。
あるとき、一卵性双生児の兄弟が会員として入会しました。
二人は当時30代前半。同じ学校を卒業し、一緒に事業をしていました。
安定した収入があり、新婚生活を始められるだけの貯蓄もありました。
家庭環境も円満で、健康にも問題はありません。
結婚の準備という点で見れば、韓国人男性の平均以上だったと言えるでしょう。
ここでは、双子の兄をA、弟をBとします。
Aは明るく活発な性格で、Bは少し恥ずかしがり屋で内向的でした。
顔や職業、家庭環境などの条件はほとんど同じでしたが、性格は大きく異なっていたのです。
二人とも何度かお見合いをしました。
順調に進むこともあれば、残念ながらご縁につながらないこともありました。
それでも新しい出会いを重ねていました。
そんなある日、担当のイ・ソンミ氏が、まず弟のBに新しい女性を紹介しました。
相手はBより三歳年下の公務員でした。
清楚な印象で、職業も安定しており、Bはすぐにその女性を気に入りました。
しかし、女性の反応はどこか曖昧でした。
お見合いの翌日、担当者が女性に電話をしましたが、応答はありませんでした。
二度目の電話にも出ません。
お見合い後、会員が担当者からの連絡になかなか応じない場合、多くは気持ちがまだ整理できていないときです。
とても気に入った場合や、反対にはっきり断りたい場合は、むしろ返事が早いものです。
三度目の電話で、ようやく女性が話してくれました。
「印象も良く、職業も安定していて、条件はどれも申し分ありません。ただ、少し恥ずかしがり屋で、かなり内向的な方のように感じました」
女性は、自分は明るく活発な性格の男性に惹かれるのだと話しました。
数日後、イ・ソンミ氏と数人のCouple Manager(結婚マッチングアドバイザー)が一緒に食事をしていたとき、その話題が出ました。
すると、一人のCouple Managerが言いました。
「それなら、お兄さんをご紹介してみてはどうでしょう」
その瞬間、全員が同じことを考えました。
顔や職業、家庭環境などの条件はほとんど同じです。
違うのは性格。
兄のAは、女性が希望していた明るく活発なタイプでした。
イ・ソンミチーム長は、まず弟のBに事情を説明し、了承を求めました。
自分が一度会った女性を、今度は兄に紹介することになるからです。
Bは快く同意しました。
女性にも、相手が一卵性双生児の兄であり、顔や職業などは似ているものの、性格は大きく異なることを説明しました。
女性も「一度お会いしてみたい」と答えました。
こうして兄のAは、弟が先に会った女性とお見合いをすることになりました。
結果は、予想どおりでした。
二人は意気投合し、その後、結婚へと進みました。
同じ顔。
同じ職業。
よく似た家庭環境と経済条件。
しかし、性格は違いました。
その違いが、結果を変えたのです。
結婚相手を選ぶとき、外見や職業、収入などの条件は確かに大切です。
けれども、条件がどれほど似ていても、一緒にいるときの空気や会話のテンポ、性格の相性までは同じではありません。
男女のご縁においては、ときに性格の相性が、目に見える条件以上に大きな意味を持ちます。
一方、弟のBはその後も一年余りにわたり、新しい女性を紹介されましたが、残念ながら当社では結婚につながるご縁を見つけることができませんでした。
その後、別の結婚相談所に入会し、そこで出会った女性と結婚したと聞いています。
兄弟であっても、結婚のタイミングやご縁の形は異なります。
同じ条件を持っているからといって、同じ相手と合うわけではありません。
結婚で本当に大切なのは、条件の良し悪しだけではなく、
その人と一緒にいるとき、自分らしくいられるか。
そして、二人の性格や生活のリズムが自然にかみ合うか。
その小さな違いが、人生をともに歩めるご縁につながることがあるのです。

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